カテゴリー: 磁性
ワイスの分子磁場理論/キュリー-ワイス則
なぜ強磁性体ではスピンの磁気モーメントの方向が揃っているかを、Weissの分子磁場理論によって説明する。この理論により強磁性体のCurie-Weiss則を求めることができる。 1. Weissの分子磁場理論 1.1 常 …
もっと読む ワイスの分子磁場理論/キュリー-ワイス則【結晶中の原子の磁性】軌道角運動量の消失/ヤーン・テラー効果
結晶中の原子の磁性として、軌道角運動量の消失(凍結)とヤーン・テラー(Jahn-Teller)効果について述べておく。 原子の磁性を考えるときには、原子がどのような状況にあるかを考える必要がある。よくある状況は下の3 …
もっと読む 【結晶中の原子の磁性】軌道角運動量の消失/ヤーン・テラー効果【多電子原子の磁性】全角運動量/ランデg因子/フント則
ここでは孤立した多電子原子の磁性を考える。結晶中にある原子の磁性との違いを理解しておきたい。 原子の磁性を考えるときには、原子がどのような状況にあるかを考える必要がある。よくある状況は下の3つである。 1電子原子の磁 …
もっと読む 【多電子原子の磁性】全角運動量/ランデg因子/フント則【1電子原子の磁性】ハミルトニアン(軌道角運動量)/反磁性モーメント
ここでは孤立した1電子原子の磁性を考える。 磁性を考えるときには、原子がどのような状況にあるかを考える必要がある。よくある状況は下の3つである。 1電子原子の磁性(孤立)← 多電子原子の磁性(孤立) 結晶中の原子の磁 …
もっと読む 【1電子原子の磁性】ハミルトニアン(軌道角運動量)/反磁性モーメント直接交換相互作用(電子のホッピング)
直接交換相互作用とは、隣接する原子の軌道にある2つの電子に働く相互作用である。ここでは、2つの原子間の電子のホッピングによる相互作用を考える。(運動交換ともいう。) ハイゼンベルグ相互作用 の項では、2つの電子はそれぞ …
もっと読む 直接交換相互作用(電子のホッピング)3重項・1重項/ハイゼンベルク相互作用
磁性体のハミルトニアンを表すために、重要なハイゼンベルグ相互作用について説明する。ここでは軌道が重なっていない2つの原子軌道をイメージすればよい。また、軌道が重なった分子軌道に似た話は 電子ホッピングによる直接交換相互 …
もっと読む 3重項・1重項/ハイゼンベルク相互作用ランジュバン関数の導出・キュリー則
ランジュバン理論は古典的な理論である。したがって量子力学的な話は登場しない。ここでは、ランジュバン関数の導出をおこなう。 ランジュバン関数 ← あらゆる方向の磁気モーメント ブリルアン関数← 量子化された磁気モーメント …
もっと読む ランジュバン関数の導出・キュリー則パウリの常磁性とは?
金属中の伝導電子が外部磁場を受けたときにどのようになるかの話である。状態密度さえ理解できていればパウリの常磁性は問題なく理解できるはずだ。 1. 状態密度の復習 1.1 初学者のための状態密度の見方 初学者のために状 …
もっと読む パウリの常磁性とは?