ランジュバン関数などに現れる coth()=
の x=0近傍 におけるテイラー展開についてまとめておく。指数関数の展開を用いた方法は、様々な関数について有効であるので覚えておいてほしい。
知っておくべき前提事項は以下の3点である。
1. 予備知識
1.1 双曲関数(ハイパボリック〇〇)
1.2 指数関数の展開
のように展開できる。
1.3 1/(1+x)の展開
これは のように無限等比級数の和の関係式を表す。ここでは、
の形を用いる。(上の式で
![Rendered by QuickLaTeX.com x\rightarrow -ax^2](https://batapara.com/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-b26963b2a1c522d9ee0faeaa11929345_l3.png)
2. cothの展開
を展開する
方針:分母、分子をそれぞれ級数展開する。
2.1 分母の展開
と展開できるので、この逆数をさらに展開する。
最後の行では、
![Rendered by QuickLaTeX.com \frac{1}{1-ax^2}](https://batapara.com/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-581ea69e87da01888aca377fc793141c_l3.png)
![Rendered by QuickLaTeX.com x^4](https://batapara.com/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-b40e3dfbc865fbd9f3159513942c7dc8_l3.png)
![Rendered by QuickLaTeX.com O(x^4)](https://batapara.com/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-2883d2a21f6de7f5552de58283a0a4bf_l3.png)
2.2 分子の展開
と展開できる。したがって、
となる。
結果をまとめておく。
coth(x)の展開(x~0)