大学で習う電磁気学は高校の物理と違って、数学感が強いんですよね。だから、電磁気学の内容で詰まっているというよりは、ベクトル解析の扱いに慣れていないからわからないと思います。
ベクトル解析と電磁気の両方フォローできるような参考書を紹介しようと思います。
1. 電磁気学を勉強するコツ
結局、以下のステップで攻略するしかない。
- ベクトル解析を理解する
- 電磁気学の数式を追う
大学の授業にもカリキュラムはありますが、ベクトル解析の前に電磁気学の授業があることもありますね。その場合、わからない部分は自分で独学するしかないんです。
ベクトル三重積?ガウスの法則?ストークスの定理?これらがわからないのは電磁気の問題ではなくて、ベクトル解析の問題です。
ベクトル解析を学んだ人が、マクスウェル方程式の美しさに気づけて、電磁気学を楽しく勉強できるのです。そして、そのような人は成績も良いし単位も落とさない。
2. 【初級】大学生・学部生向け
上の電磁気学学習のコツに合うような参考書を紹介します。理論物理へ進まない場合はこの難易度帯で十分でしょう。
【単位が取れる電磁気学ノート】
- 大学受験物理の先生が書いたやさしい参考書
- 対象者:学部1年生〜3年生(院生向きではない)
- はじめの1冊向き
【ベクトルから始める電磁気学】
- ベクトルのイメージから学べて、電磁気の学習に繋げられる
- 対象者:学部1年生〜3年生
- はじめの1冊向き
【電磁気学キャンパス・ゼミ】
- 例題で学習することができる
- 対象者:学部1年生〜4年生(院試対策まで)
- はじめの1冊向き
【電磁気学 (講談社基礎物理シリーズ)】
- 巻末の付録にベクトル解析の公式と証明あり
- 対象者:学部1、2年生〜 大学院生
- はじめの1冊向き
3. 【上級】物理学科・大学院生向け
【理論電磁気学】
- 理論物理を目指す人向けで、体系的に電磁気学を学べる
- 対象者:学部3回生〜
- 2冊目向き
4. 趣味の人向け
【ファインマン物理学<3> 電磁気学】
- 趣味で物理を勉強するならファインマン物理学
- 物理学者の切り口、物の見方を知れる
- テストで点を取ったりや単位を取ったりする人向きではない
【高校数学でわかるマクスウェル方程式】
- 読み物系の本であるため読みやすい
- 主に高校数学のベクトルと微積がわかれば読める
- マクスウェル方程式までは学ぶことができる
5. ベクトル・テンソルを学ぶ人向け
【物理のためのベクトル・テンソル】
- 電磁気学、相対論を学習する物理系の人のための本
- 説明は丁寧、絵もわかりやすい
- 特にテンソルを学ぶならオススメ
6. まとめ
ステップアップで電磁気学を学べるように、ベクトル解析の内容が豊富な参考書を紹介してきました。ベクトルのイメージを掴み、数式を理解すれば電磁気学をわかるようになります。
どうかテスト対策・院試対策だけで終わりませんように。
コメント失礼します。
どのような書籍か知りたいのですが、表示されていません。
各書籍名を教えていただけないでしょうか。