先日、第8回 天文宇宙検定が2018年10月21日(日)にありました。得点は自己採点で94点でした。(4問ミス)後日、成績優秀特典が送られてきました。ここでは、2級受験の自分の勉強と対策ついてまとめておきます。そして使用した参考書・問題集も紹介します。
目次
1. 用意する問題集
受験申し込みをしたのが受験1ヶ月前でした。受験決めてから問題集の注文をしてスタートです。以下の公式テキストと問題集はマストです。
受験する年度のものを選んでください。中古とかで古い版を買うと時事問題対応できなくなりますよ。
公式問題集は過去問からの出題と正答率が書いてあって参考になります。傾向を把握するのにも役に立ちます。
2. 私の履歴
2.1 スタートライン
まず、1ヶ月前までの私の知識量です。私はセンター物理・化学で通っていますので、地学の授業は受けていないです。ドップラー効果や宇宙が膨張しているらしいということは知ってる段階。
宇宙・天文についての勉強は二年前くらいに読んだこれ。あとから見たらトランジット法とかドップラー法とかも触れてあって参考になった。検定の範囲は6日目、7日目ですので、直前にそこだけ参考にしました。
あと2ヶ月前に「宇宙天文のことちょっと知りたい!」って気持ちで購入したこれ。ダークマター、ダークエネルギーも書いてあったりする。
上記はたまたま使っただけです。まぁ、どちらもえげつない数式なんかないので安心して読めます。公式テキストもそうでしょう。もし公式テキスト以外の本を用意するなら、本屋へ行ってときめく本を買うのがいいと思います。
2.2 1ヶ月前から
ここからは1ヶ月前からの勉強法を書いていきます。どんな試験もそうですが、はじめに行うことは過去問を見ることでしょう。問題集が家に届いた瞬間から、軽く解いたりしました。まぁ太陽系の中の大きさスケールとかボロボロでしたが、目的地を決めることができました。
受験後に気づいたのは、検定ホームページにある解答速報で問題も確認できるということ。去年の問題を見ておけばよかったと思っています。
目的地決まったので、あとは勉強ですね。2週間前くらいまで平日1日1章のペースで公式テキストをどんどん読み進めていきました。1章だいたい1時間くらいで読めると思います。全10章なので10時間で1周くらいですかね。テキスト→問題集 って感じで1周しました。
章ごとに、どんな内容だったか思い出す作業をしてください。章が終わったら1分くらい見直して、どういった内容だったか人に説明する気持ちで自分に説明します。受験直前には、そらで言えるようになることを目指しましょう。
2.3 2週間前から
あと2周がんばります。テキスト→問題集→テキスト→問題集
テキストも1回見た内容なので、前よりは頭に入りやすいと思います。また、1周して全体像を把握しているので、各章の繋がりも見えてくると思います。
もう銀河博士まであと一歩です。
3. 問題の傾向
さて、公式テキストの章末問題と公式問題集を完璧にしても合格ラインに届くかはわかりません。同様の問題は数問出ていたと思いますが。過去問が全て解ける=合格にするのはおかしいので、その点でしっかりした試験となってます。
以下では過去問+αの学習方針を挙げますので、参考にしてください。
3.1 温度、時間、長さ
科学現象ですからいろいろな物理のスケールがあると思います。
温度
太陽については中心核、黒点、コロナの温度など。あとは星雲について、暗黒星雲や輝線星雲の温度など。スケールを完璧に覚えましょう。
時間
宇宙の晴れ上がりがいつ起きたとか、地球がいつできたとかをきっちり押さえて起きます。あとはスピキュールの間隔とか、テキストにあるものはまとめて覚えておくといいです。
長さ
地球の直径、月の軌道半径、地球の軌道半径に加えて、太陽系にある惑星の軌道半径もおさえておく。黒点とか、DNA、1天文単位とかいろんな長さがあるので覚えます。あとはさしわたしに関して、銀河群とか銀河団とかおさえておくのが良いです。局部銀河群にある銀河の直径とかだいたいわかりますか?確認しておくといいです。
3.2 過去問に出ていない用語
過去問に出ていない用語もでる可能性があるので覚えておきます。
テキストの一番後ろの索引で説明できないものがあるか確認するといいです。アレシボメッセージとかダイソン球とか、そんなのも一応押さえておくのが良い。
3.3 時事問題
アストロアーツ様のサイトでニュースを確認するのがいいと思います。テキストの内容が分かっていれば、おもしろいと感じるはずです。
雑誌で情報を仕入れてもいいですし、検索エンジンで「宇宙 ニュース まとめ」で簡単に探せます。Youtubeにもいろいろありますので活用してください。特に、日本の探査機や打ち上げのニュースにはアンテナを張っておくと良いです。
3.4 写真問題
何問か写真問題も出るので対策する必要があります。こと座環状星雲、かに星雲、おうし座のL1551-IRS5、…など。写真が超新星残骸?惑星状星雲?星形成領域?しっかり理解しましょう。
まとめる方法はいろいろありますが、一例を挙げておきます。宇宙の画像をネットで検索して、パワポとかにまとめたりすると一括で覚えられるでしょう。著作物なので私的利用の範囲にとどめておいてください。
4. いざ本番
今回の試験は、50分で60問でした。スピーディに解く必要があるので、がんばってください。おおまかには計算問題は数問で、あとはほぼ知識問題です。
持ち物の確認は前日におこなってください。私は試験用の筆箱があって、その中に腕時計と鉛筆をいれてます。そして、試験会場には余裕をもって到着してください。
あとは全力出すのみ。