理工学系大学生を対象として数学の確率・統計のおすすめ問題集・参考書を紹介します。
1. 大学の確率・統計
高校数学の確率よりは数式が頻繁にでてくる。直感的な理解とともに、計算力も試されるのが大学の確率・統計である。
したがって、ここでは「直感的な理解」と「計算力」を養うような参考書を紹介していく。
2. 問題集・参考書
データサイエンスに向けた応用的な参考書はここでは紹介しない。
2.1 はじめの一冊
定番のマセキシリーズで、解説が丁寧です。確率を求める基本的なところから、統計に必要な「検定」の問題まであります。
バランスのよい参考書でおすすめ。大学1年生でも十分に理解できる内容であり、確率・統計を用いた応用まで視野に入れて学習できる。
2.2 統計の基礎を重点的に学ぶ
一般向けに書かれたわかりやすい入門書で、直感的な理解を目指す。意味もわからず式をいじることが苦手な人は一度読んだ方が良い。
大学の一般教養としての統計学を一通り学べる参考書。必要な微分積分の内容なども盛り込まれているため、一冊で事足りる。
2.3 問題をたくさん解きたい人のための
全100問あり、一通り基礎を学んだ後の演習用として最適。大学レベルの微分積分に慣れていないと難しいかもしれない。後半は金融工学・保険などの応用問題できる。
2.4 おまけ:息抜き用の書籍
人間が陥りがちな直感的な思考の癖を知ることができる。「分断本能」のところで、データの見方のことが書いてある。平均だけでは背後にある分布はわからないということ。