類題を使って解説する。答えはこちら(pdf)。
1. 解答
問題は各自入手する。
【問題1】行列の対角化と漸化式
行列の対角化を用いて漸化式を解く、よくある問題である。
【問題2】楕円と微分・積分
誘導に乗れず、あまりうまく解けていない。
arctanの微分は公式通り。
楕円上の点は、
と置ける。このとき、楕円の方程式の両辺を で微分して、
である。したがって、 における接線の方程式は、
である。 軸、 軸との交点は、
であるため線分ABの距離の2乗 は、
途中に(相加平均) (相乗平均)の関係を用いた。
次に2つの楕円で囲まれた面積を求める。対称性より、図の斜線部分の面積を面積を として、 を8倍すれば求めたい面積になる。
ここで2つの楕円は ()に対して対象であり、楕円の4つの交点は (複合任意)であることに注意する。
を求める:
第一項の積分を計算する。(公式はあるが、部分積分と工夫で解ける。)
この第二項の積分については、
であることを利用して、
よって、
となる。以上より、
よって、求める面積はこれを8倍してたものである。
補足:
である。一方で、図のような緑の正方形の面積は である。
【問題3】ラプラス変換による微分方程式の解法
下の方法を参考に同様にして解ける。 「2. 2階微分方程式を解こう」以降を参考にすればよい。
【問題4】複素積分の応用(実積分f(cosθ)型)
このタイプの問題はよくある問題である。 をうまく使う。
2. 総評
前年度よりは簡単かもしれない。