1. 解答
問題1:二次曲線

よって、

から

となる。![]()
次に固有値・固有ベクトルを求める。

(i)
のとき:
![]()
(ii)
のとき:
![]()
対角化行列
をユニタリ行列としてつくる:
![]()
ユニタリ行列の簡単な説明:行列式が 1 で直交行列(行列の列同士の内積が0)

ユニタリ行列
は、原点中心
回転の行列と
軸に対して反転させる行列の積で表すことができる。回転がどっち向きかわからないときは、具体的に簡単な点がどこに移るか確認すれば良い。

となる。したがって、
軸は下のような関係にある。
軸を
軸に対して反転させて、原点中心
回転させればよい。

はユニタリ行列なので、
![]()
である。したがって、

また、
![]()
だから、

ここで、

である。したがって、

シンプル楕円を
平面上で図示して、
平面で見てやれば元の二次曲線を図示したことになる。

問題2:面積/微分方程式
(1)
三次函数と直線で囲まれた二つの面積が等しくなるような直線は、三次函数の変曲点を通る。

より、
として、変曲点の
座標は
である。これを元の関数に代入して、変曲点は
である。面積を2分する原点を通る直線がこの点を通る条件から、求める直線は
![]()
別解の方針:求める直線を
と置いて、2つの面積
を積分で求める。このとき、
となるような
を求めれば良い。
(2)
微分方程式の基本解を
とおく。
![]()
となる。これを元の微分方程式に代入して、
![Rendered by QuickLaTeX.com \begin{eqnarray*} &&m(m-1)x^{m-2}+\frac{1}{4x^2}x^m=0\\\\ &&\Leftrightarrow \left[ m(m-1)+\frac{1}{4} \right]x^{m-2}=0\\\\ &&\Leftrightarrow (2m-1)^2 x^{m-2}=0\quad\blacksquare \end{eqnarray*}](https://batapara.com/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-4bc1f6a34c87681946883736e1ac1eeb_l3.png)
として、
を得る。したがって基本解の一つは
![]()
もう一つの基本解は
で与えられる。このとき、

である。これを元の微分方程式に代入して、
![]()
と置いて、

は定数。したがって、一般解は定数
を用いて
![]()
問題3-A:ラプラス変換/微分方程式
(1)
のとき:
とおくと、
![Rendered by QuickLaTeX.com \begin{eqnarray*} F(s)=\int_0^{\infty}e^{-st}dt &=&\int_0^{\infty} e^{-(p+iq)t}\,dt\\\\ &=& \left[ \frac{1}{-p-iq}e^{-pt}e^{-iqt} \right]_0^{\infty} \end{eqnarray*}](https://batapara.com/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-3660a0ca5ee2eb2aa082b40afaba2407_l3.png)
よって、
は
つまり、
のときに収束する。収束座標は 0 である。![]()
のとき:
![Rendered by QuickLaTeX.com \begin{eqnarray*} F(s)=\int_0^{\infty} te^{-st}dt &=&\int_0^{\infty} t \left(\frac{-1}{s}e^{-st}\right)' \,dt\\\\ &=& \left[ -\frac{1}{s}te^{-st} \right]_0^{\infty}+ \frac{1}{s} \int_0^{\infty} e^{-st}\, dt\\\\ &=& \left[ -\frac{1}{p+iq}te^{-(p+iq)t} \right]_0^{\infty} -\frac{1}{s^2}\left[e^{-st}\right]_0^{\infty}\\\\ &=& \left[ -\frac{1}{p+iq}te^{-pt}e^{-iqt} \right]_0^{\infty} -\frac{1}{s^2}\left[e^{-pt}e^{-iqt}\right]_0^{\infty} \end{eqnarray*}](https://batapara.com/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-d8e37dd35ed59fddd67d77c1c215f01a_l3.png)
ここで ロピタルの定理 より、
![]()
したがって、
![]()
より、
は
つまり、
のきに収束する。収束座標は 0 である。![]()
のラプラス変換は 「 導関数のラプラス変換 」にある。
微分方程式を解く問題は「ラプラス変換で微分方程式を解く」 にある。